IRC インキュベータ

In the past few years, some of the most revolutionary software emerged not from Silicon Valley startups or high-powered universities,
but from a humble online chat room.

ここ数年の間、もっとも革新的なソフトウェアのいくつかは、シリコンバレーの新興企業や一流大学ではなく、粗末なオンラインチャットルームで生まれてきた。

Many in the tech industry are beginning to recognize that a string of influential concepts can be traced to a single Internet Relay Chat channel called #Winprog.

ハイテク産業に身を置く多くの人は、インターネットリレーチャットの #Winprog と呼ばれるチャンネルに入ることで、影響力のある概念の糸をたぐることができるということに気づきはじめている。

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と、以下、記事には Napster の作者がそのユーザーインターフェースを書く際に、#winprog の古参に "an annoying newbie" と言われてたようなことが書いてあったりなかなかおもしろい内容となっています。

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自分の如きも片田舎の寓居にいながらにして IRC といったサービスを含むネットを使って FreeBSDLinux の使い方を他人様に教わった経験があります。(っていうか今でもそうなんですけど
いくらチープ革命のなかハードが安く手にはいるようになっても、それを動かしたり活用したりするための知識はそう簡単に手に入るわけではありません。電脳化してるわけでもないので他人の知識を並列化することもできません。(さっき攻殻見てたのでこんなこと言ってる
でも、知識を得るための手段にかけるお金やそれを得るための経済的負担はもの凄く軽減されているんだと思います。
10年20年前ならそういった知識を得たり、分からないことがあって人に聞くためには、数少ない参考書籍を読みあさることを除けば、自分の周りに詳しい人がいるか、詳しい人がいなかったら詳しい人がいるような大学や研究所といった環境に自分を置くかしない限りできなかったことです。
記事中の Ben Knauss さんの言葉を借りれば「Except for not having any cash」でチープなものとしてそこにある例えば IRC。ネットのそういった場で必要なのはお金でなくて何なのか、求められるのは何なのかというととなるとやっぱり熱意とか情熱とか真摯さ、になるのでしょう。質問する側がそういった態度でいる限り、それに答える側も楽しく答えることができるはずですし。